和歌山県 海南市
とっちゃんふぁーむ
食べチョク登録:2025年12月
12年間、消防士として働いていました。
火災現場、救急、災害対応——現場では判断を間違えると人が死ぬ。
だから「手を抜かない」「基準を守り抜く」が体に染み付いています。
農業に転身して気づいたのは、畑も同じだということ。
剪定、摘果、収穫のタイミング、蔵での管理——どこかで妥協すると、必ずみかんに出ます。
出荷前に「これ、本当に出せるか?」と自分に問う習慣は、消防士時代からそのままです。
和歌山県海南市で、5代続く石段の園地を家族と一緒に守っています。
この園地は2025年8月、**世界農業遺産**に認定されました。
400年受け継がれてきた伝統の石段畑が、世界にその価値を認められたということです。
この土地には、「蔵出し」という文化があります。
収穫したみかんを土壁の蔵で木箱に入れてじっくり寝かせる、昔ながらの製法です。
急いで出せばいいというものではない。時間をかけることで、酸味がやわらいで甘さが深くなる。
一級品はJAへ出荷し、出荷成績5位以内の園地の二級品だけを直接お届けしています。
見た目に差はありますが、味に妥協はありません。
消防士として培った「基準を絶対に曲げない」姿勢で、
今日もみかんと向き合っています。