宮地牧場

北海道 上川郡清水町

宮地牧場

 宮地牧場は、北海道の十勝にあります。農業を志し、1991年の29歳の時に家族三人で北海道に移住して来ました。
 酪農を営んで今年で30年目になります。最初は酪農ヘルパーから始めました。翌年、新規就農をし、目指していた放牧酪農を実践し、周囲の方のおかげもあり経営は順調に進んでいました。しかし、次第に酪農の在り方や不自然さに疑問を感じる様になり、この気持ちのままで牛を飼い続けることはできるだろうかと思い始めました。そのような時期に「自然と人との共存」をテーマとする、「バランスを改善する技術」に出会いました。 それが約20年前です。
 自然界には「害虫」と呼ばれる生き物も含まれますが、人間の側からすれば害虫と呼ばれるものでも自然界の中では必要な存在であり、人間が自然界のバランスを限度を越えて崩さない限りは、大きな問題にはなりません。
 私たちは様々なことに対してこの技術を使い、できるだけバランスの崩れない環境作りに取り組んできました。
 それから、この技術を取り入れると同時に、今まで自分が行っていた牛の飼い方を一つ一つ見直しました。このように、それまでと酪農の方法を大きく変えたため、軌道に乗るまでには時間を要しましたが、20年の間、新しい酪農に取り組んで来た結果、牧場の様子が変わり、牛たちは自然治癒力や免疫力が高くなりました。
 さらに新しい取り組みとして、2020年、牧草のみで牛を飼う「グラスフェッド」にして行きました。本来は草食動物である牛にとって、より自然で健康的な飼い方にしたいと思ったからです。
 人間と同様に、牛も食べる物で体が作られ牛乳を生産してくれます。グラスフェッドになってから宮地牧場の牛の乳量は、一般的な酪農家の牛の五分の一ぐらいになりましたが、牛乳の味はよりクリアになりました。
 宮地牧場には課題がまだまだありますが、『自然と人が共に持続して暮らしていくこと』を大きな目標として、今後も歩んで行きたいと思います。