【栗や芋だけじゃない!秋の味覚】ホックホク生落花生の食べ方ガイド

2025/09/18 更新

目次

  1. 落花生の名前の由来
  2. 落花生の種類
  3. 生落花生の茹で方
  4. 茹で落花生のおすすめレシピ
  5. まとめ

落花生の名前の由来

落花生は「ピーナッツ」とも呼ばれることから、クルミやアーモンドなどの仲間だと思われがちですが、実は大豆や小豆などと同じマメ科の植物です。

花を見ると、他の豆と似た蝶々のような形をしています。

他の豆はこのまま地上に実をつけるものが多いですが、落花生は花が咲いた後、付け根から「子房柄」と呼ばれる根を伸ばし、地中に実を作ります。

この一連の流れで、「花が落ちたところに実をつけたように見える」というところから「落花生」と呼ばれるようになったといわれています。

落花生の種類

国産落花生の収穫量は、千葉県が8割以上を占めており、県を代表する農産物となっています。

現在千葉県で生産されている落花生は主に5品種があります。

千葉半立(ちばはんだち)

1952年に千葉県の農業試験場で選抜育成され、翌年千葉県奨励品種に採用されました。晩生でコクと風味豊かな煎り落花生向きの品種です。千葉県で最も多く栽培されています。

ナカテユタカ

1979年に千葉県の農業試験場で育成され、同年千葉県奨励品種に採用されました。千葉半立よりも早く収穫でき、煎ったときの食味はあっさりした甘みがあります。

郷の香(さとのか)

ナカテユタカ」と「八系192」を交配し、1995年に千葉県農業試験場で育成された品種で、翌年千葉県奨励品種に採用されました。

さやが白くてやや大粒。主に茹で落花生用として出回っています。

おおまさり

ナカテユタカ」と極大粒品種「ジェンキンスジャンボ」を交配し、2006年に千葉県農業総合研究センターで育成された品種で、2010年に品種登録されました。

一般的な落花生と比べて約2倍の重さがある極めて大きい品種で、甘みが強くて柔らかく、栗のような風味があり、茹で落花生に適しています。

千葉P114号

郷の香」と「関東96号」を交配し、2013年に千葉県農林総合研究センターで育成された品種で、2018年に品種登録されました。

一般的には愛称の「Qなっつ」で親しまれています。さやが白くて濃厚な甘みがある品種で、煎り落花生に適しています。

生落花生の茹で方

落花生は通年出回っていますが、掘り立ての生落花生を入手できるのは秋だけ。

特に「郷の香」や「おおまさり」は茹でて食べましょう。

普通の鍋で茹でる

1.生落花生をよく洗って土を落とす。

2.鍋に生落花生と浸るくらいの水を入れ、水の3パーセント程度の塩を加えて火にかける。

3.沸騰したら火を弱め、差し水をしながら30分~40分じっくりと茹でる。

4.火を止め、そのまま30分ほどおいて塩味をしみこませ、ザルに上げる。

茹で時間はお好みで調整してください。茹でる間に落花生が浮いてくるので、途中でかき混ぜたり、落し蓋を使ったりしても良いでしょう。

圧力鍋で茹でる

1.生落花生をよく洗って土を落とす。

2.圧力鍋に生落花生を入れ、浸るくらいの水と水の3パーセント程度の塩を入れて火にかける。

3.10~15分加圧して、火を止めて減圧する。

4.そのまま30分ほどおいて塩味をしみこませ、ザルに上げる。

茹で立ての生落花生は、栗の様にホックホク。そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れたり、炒め物に使ったりしても良いでしょう。

また、冷凍することも可能です。キッチンペーパーなどでしっかり水分をふき取ってから保存袋に入れ、冷凍庫に入れましょう。

さやつきのままでも良いですが、さやに浸み込んだ塩分が豆に移り、しょっぱくなってしまいます。長めに保存したい場合はさやから出した方がよいでしょう。

茹で落花生のおすすめレシピ

茹で落花生の豆乳ポタージュ

 〈材料〉2人分

・茹で落花生(さやを除く)… 80g
・玉ねぎ …1/4個
・顆粒コンソメ…小さじ1
・水…100ml
・豆乳…150ml
・バター…10g
・塩胡椒…適量

〈作り方〉

1.茹で落花生は薄皮をむき、玉ねぎは薄切りにする。

2.鍋にバターを入れて熱し、バターが溶けたら玉ねぎを入れてしんなりするまで弱火で炒める。

3.茹で落花生を加えてさっと炒め、コンソメを加えてひと煮立ちしたら火を止め、粗熱を取る。

4.3をミキサーやブレンダーなどでなめらかになるまで撹拌する。

5.4を鍋に戻し、豆乳を加えて温め、で味を調える。

6.器に盛り、お好みで胡椒を振る。

落花生の優しい甘みを感じることができるポタージュです。薄皮を取り除くと舌触りが良くなりますが、そのまま使ってもかまいません。

茹で落花生に塩味がついているので、追加する塩の量は調整しましょう。暑い時には冷製にしてもよいかもしれません。

茹で落花生とかぼちゃのおつまみクッキー

〈材料〉16個分

・茹で落花生(さやを除く) 50g
・かぼちゃ 100g
・ホットケーキミックス 150g
・粉チーズ 大さじ1
・牛乳 50ml
・バター 60g

〈作り方〉

1.茹で落花生は薄皮をむく。かぼちゃは1.5センチ角くらいに切って耐熱容器に入れ、レンジで2分程度加熱してやわらかくする。

2.耐熱ボウルにバターを入れてレンジで30秒程度加熱し、粉チーズ牛乳を加えてよく混ぜる。

3.ホットケーキミックスを加えて混ぜ合わせ、茹で落花生かぼちゃを加えて全体をなじませる。

4.16等分にし、丸めて形を整えてオーブンシートを敷いた天板に並べる。

5.180度に予熱したオーブンで20分程度焼く。

チーズで塩味をプラスしたおつまみクッキーです。焼くと少し膨らむので、天板に置く際の間隔は、広めにとるようにしてください。小腹がすいた時の軽食にもよいでしょう。

まとめ

掘り立てを茹でた落花生は秋だけの贅沢品。そのまま食べるだけではなく、さまざまな料理にもアレンジできます。ぜひ旬の食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。

また、生のままで少しの塩と酒を加えた炊き込みご飯にするのもおすすめ。

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