【おいしさの見極めは○○!?】果汁たっぷり!秋冬のフルーツ「みかん」のヒミツを大紹介!
気付けば夏も終わり、いよいよ秋冬の大人気フルーツ、「みかん」の季節がやってきました。
まだ残暑が残る初秋に爽やかな酸味を求める方もいれば、こたつを出す頃、家籠りのおともに甘いみかんをお求めの方もいるかと思います。
今日はそんなこれから旬を迎える「みかん」のおいしいヒミツを徹底解剖!
幅広い柑橘類の中でも一般的に「みかん」と呼ばれる、「温州みかん」について注目してご紹介します。
みかんの起源
みかんの始まりは約3000万年前。インドのアッサム地方が原産地と言われています。日本には中国を経由して入り、肥後(熊本県)や紀州(和歌山県)、駿河(静岡県)などで盛んに栽培されました。
江戸時代になって交通の便が便利になってからは、全国に普及し、特に正月には必須の果物としてその名が知られていきました。
コラム:鏡餅の上には何故みかん?
正月=みかん。そのイメージが鏡餅の上にみかんが置いてことから来ている方も多いでしょう。なぜ、鏡餅の上にみかんを置くかご存知でしょうか?
実はみかんは「橙(だいだい)」の代用。 橙もミカン科の果物で、家が“代々”続くようにという意味が込められています。
また、橙は冬~春になっても実が落ちず、枝についたままの果物。この意味でも一家が代々引き継がれますように、長寿でありますようにという願いが込められているのです。
「温州みかん」なんて読んでる?
今となっては一般的にもよく見る「温州みかん」の文字。「おんしゅうみかん」と読んでいる方はいませんか?
実は正しい読み方は「うんしゅうみかん」。その由来は、日本ではなく中国にあります。 中国の有名な柑橘の産地である、浙江省の温州市にあやかって、その名がつけられました。
温州市は中国の中でも名高いみかんの名産地。そんな名産地のような立派な素晴らしいみかんであるようにという祈りが込められています。
おいしさの見極めで大事なのは…ズバリ"収穫時期"!
「甘いみかんが好きなのに、酸っぱいみかんに当たってしまった」…そんな経験はありませんか?そのまた逆も然り。
実はこの味の違いを一番左右するのは収穫時期。みかんは時期によって4つの特徴に大別されます。ぜひ自分の「おいしい!」に一番合った時期のみかんをお楽しみくださいね。
極早生(ごくわせ)
旬
10月初旬~10月末。
特徴
皮をむいた瞬間のみずみずしく爽やかな香りと、キレのある酸味が特徴です。運動会シーズンに好んで食べられます。さっぱりした後味は、まだ暑さの残る時期にぴったりです。
代表品種
- 日南1号:程よい酸味と優しい甘味、酸味が苦手という方にも、おすすめです。
- YN-26:爽やかな酸味と濃厚な甘味、すっきりとした後味が美味しいみかんです。
早生(わせ)
旬
11月初旬~11月末
特徴
甘みと酸味の深みのある味わいの"早生"。果皮は橙色をしています。大変多く生産されており、もっとも馴染み深いみかんです。
代表品種
- 宮川早生:丸みのある形と、甘く濃厚な風味が特徴。早生みかんの代表的な品種です。
- 興津早生:甘味が強く、穏やかな酸味で濃厚な味わいが楽しめます。
中生(なかて)
旬
12月10日~12月20日頃
特徴
酸味が抑えめで甘みと芳醇な香りが魅力。果皮は濃いオレンジ色で、皮がむきやすく食べやすいのが特徴です。日持ちがよく贈り物としても適しています。
代表品種
- 片山温州:酸味は少なめで甘味が強く非常に濃厚な味。皮がむきやすくて、日持ちがよい品種です。
- 肥のみらい:ほどよい甘味と酸味を持ち、果汁が多くジューシーです。
晩生(おくて)
旬
12月20日頃~
特徴
甘くこってりした食味が特徴の"晩生"。収穫後貯蔵保存され、甘みを強めてから出荷されます。果実は大きく、甘みが濃厚なみかんです。貯蔵性が高く最も遅くまで食べられます。
代表品種
- 青島温州:早生みかんより一回り大きく見栄えがあります。手でむきやすく、コクのある甘さが人気です。
- 寿太郎温州:もともと甘みの強い品種ですが、収穫した後、熟成させることで酸味が抑えられ、より濃厚になります。
おいしいみかんの見分け方
1箱にたくさん入って届くみかん。どの子が一番おいしいのかしら?そんなあなたへ。生産者さんにおいしい実の見分け方を聞きました。重要キーワードは「菊みかん」。
写真:山口県 岩国市 灘柑橘研究会さん
菊みかんとは、表面がぼこぼこになって菊の花のようになったみかんのことを指します。でこぼこの形が菊の花に似ていることからその名がつきました。
市場では2級品扱いにされてしまうことが多いのですが、当たったらラッキー!甘みと酸味がうまく凝縮されていて濃厚な味を楽しめます。
要因はいくつかありますが、特に乾燥する年や土地で夏場の水分ストレスがかかることにより出来るものだそう。その分養分を蓄えているため、見つけたら即買い!即実食!です。
産直だから出会いやすい!?知られざる菊みかんもぜひ探してみてくださいね。(※品種によって特徴が異なる場合があります)
箱買いしても腐らせない!保存のコツは?
箱買いしたみかん、1粒も腐らせずおいしくいただきたいですよね。
みかんは高温多湿を嫌うフルーツ。長持ちをさせるには冷蔵庫の野菜室に入れ、さらにポリ袋で1個ずつ保存するとよいでしょう。
対応が難しい場合は、段ボール箱の上に新聞紙を置いたり、木箱に入れて、暖房が効いていない場所においておくと同じような環境を作れるため長持ちしやすいです。
名産地ではこうしている!みかんのむき方
多くの方は上の写真のように、ヘタもしくはお尻から皮をむき、すべてむき終わってから房をもいで食べる方が多いのではないでしょうか。
実は、みかんの名産地・和歌山県では、「和歌山むき」と言われる独特のむき方があります。別名「有田むき」とも言われ、多くの和歌山県民はこのむき方をしているそう。
和歌山むきとは、上の写真のように皮ごと4等分するやり方で、実は従来のむき方よりも早く、手が汚れずにむけます。
和歌山むきのやり方
- 1.みかんのお尻に指を当て、皮ごと2等分する
- 2.2等分された実をそれぞれまた2等分(=1欠片4等分の大きさになる)する
- 3.それぞれの欠片の皮をむいて食べる
コラム:みかんを食べると手や足先が黄色くなる?
みかんを食べすぎて手足が黄色くなった!そんな経験はありませんか?これはみかんによって体内で増えたカロチンの一部が余分なものとして汗と共に排出されるのが原因です。
体内で異常が起きているわけではなく、手を洗ったり、時間が経ったりすれば消えるので安心してくださいね。
美味しく食べるレシピ
素材そのものの味をダイレクトに楽しめる生食をした後、たっぷりあるみかんでアレンジレシピも楽しみたい!
そんなあなたへ生産者さん直伝のアレンジ方法をお教えします。
フレッシュ柑橘のサングリア
※イメージ
緑の里りょうくんさん「皮をむいて輪切りにしたみかんと、レモンなどの柑橘類と「てんさい糖(お好みで)」を赤ワインとともに広口のボトルに入れ、冷蔵庫で反日~1日。簡単サングリアもどきができます。」
ミカファームさん「サングリア!みかんをワインに漬けて飲むと美味しい。炭酸水で割っても!」
完熟みかんの冷凍アレンジ
※イメージ
中尾農園さん「皮を剥いて冷凍します。みかんのない時期にアイス感覚で食べるとおいしい!」
秋冬の王道フルーツ、みかんを楽しんで!
馴染み深いフルーツ「みかん」ですが、実はあなたの知らない特徴をたくさん秘めていたことを知っていただけたでしょうか?
巡る季節とともに味わいも変わり、おいしい食べ方も千差万別。ぜひ果汁たっぷりの旬のみかんをお楽しみください!
寒い季節の“おまもりおやつ”みかん
冬はこたつでみかん。昔ながらの季節の風景ですね。
こたつの上には、ちょこんと みかんの山。ちいさな子どもも、おばあちゃんも受験勉強や仕事を頑張る大人も、
すっと自分で皮をむいて、パクッと食べられる。
すっきりとした酸味で、元気を補充。とろける甘さで、リラックス。
あわただしくなる年末や、体調を崩しがちな寒い季節の”おまもり”にちょうどいい。
置いておけると、私も安心、置いてあると、家族も嬉しい。いつの間にか、みかんの皮が山盛りに。
秋冬の家族の真ん中にいつもある、魔法のような”みかん”で、寒い季節も元気に楽しく過ごせますように。
最新のおすすめ記事
緑多い群馬県の特産物が手軽に味わえる【800円OFFキャンペーン】開催中✨
豊かな自然環境の中、標高差に飛んだ地域の特性に応じた農業が営まれている群馬県群馬県は、豊かな自然環境の中で標高10mの平坦地から1,400mの高冷地まで耕地が広がっており、 豊富な水源と全国トップクラスの日照時間に支えられ、年間を通して新鮮で、おいしく、多彩な野菜や果実、米麦、きのこ、淡水魚などが生産されています。そんな群馬県産の食材が手軽に味わえる【800円OFFキャンペーン】を現在開催中です✨群馬県産の食材を試せるチャンスです。お得なキャンペーンは2024年10月22日(木)まで!ぜひ...
2024/10/10 公開
【もう選び方に迷わない!】昆布の種類と特徴、アレンジレシピまで
目次 [昆布とは(#anchor1) 昆布の種類 基本の昆布だしの取り方 昆布を使ったアレンジレシピ3選 まとめ 昆布とは昆布が日本全国に広まったのは江戸時代のこと。「昆布ロード」と呼ばれる航路により、北海道から各地に運ばれ、昆布がもたらされた土地でさまざまな料理や食べ方が生まれました。昆布は寒い海の中、水深5〜8mの場所で繁殖し、約2年ほどかけて収穫可能な大きさまで成長します。昆布漁の最盛期は7月から9月にかけて。昆布が1日で干し上がるような天気の良い日に漁が行われます。日本で食べら...
2024/10/07 公開
【栗や芋だけじゃない!秋の味覚】ホックホク生落花生の食べ方ガイド
目次 落花生の名前の由来 落花生の種類 生落花生の茹で方 茹で落花生のおすすめレシピ まとめ 落花生の名前の由来落花生は「ピーナッツ」とも呼ばれることから、クルミやアーモンドなどの仲間だと思われがちですが、実は大豆や小豆などと同じマメ科の植物です。花を見ると、他の豆と似た蝶々のような形をしています。他の豆はこのまま地上に実をつけるものが多いですが、落花生は花が咲いた後、付け根から「子房柄」と呼ばれる根を伸ばし、地中に実を作ります。この一連の流れで、「花が落ちたところに実をつけたように見...
2024/10/07 公開
【シャキシャキ!モチモチ!】レンコン食感の活かし方
目次 切り方による食感の違い 部位ごとの特徴 部位別おすすめの食べ方 まとめ 切り方による食感の違い穴が見える方向に切る輪切りは、レンコンの繊維を断つことになります。サラダや酢の物などに使う場合は薄めに切って歯切れの良いシャキシャキ食感を。ソテーやはさみ揚げなどに使う場合は厚めに切ってホクホク食感を楽しみましょう。また、繊維に沿って縦に切ると、カリカリとしっかりした歯ごたえが楽しめます。素揚げや炒め物などに使う場合は、縦切りがおすすめです。筑前煮などの煮物に使う場合は、両方の食感を楽し...
2024/10/07 公開
これぞ初恋の味!?究極のみかん『ゆら早生』に迫る!
酷暑をくぐりぬけ、秋が少しずつ顔を出し始めました。この時期に初物として、毎年人気なのが「極早生みかん」です。夏の疲れも癒えるシャキッとした酸味は、極早生みかんを今楽しむ醍醐味。そんな極早生みかん、実は品種が10種類ほどあるのをご存知ですか?中でも今、注目されているのが「ゆら早生」という品種の極早生みかんです。本日は、ゆら早生みかんについてご紹介します!初恋の味に近いみかん!?『ゆら早生はまさに、”初恋の味”ですよ』とロマンティックな表現で、食べチョクスタッフを魅了したのは、静岡でみかんの栽...
2024/10/05 公開