あかね農場

経歴・沿革

養鶏家は私の天職です。

子どもの頃、決して裕福とは言えない家庭で育った私は、
たった1個の卵を家族で分け合って食べていました。
「卵をおなかいっぱい食べたい。」
格好悪い動機ですが、養鶏家に憧れた私の原点です。

大人になってからは
全国各地の平飼い卵を片っ端から取り寄せて食べる“卵オタク”になりました。
美味しい卵を食べて食べて食べ続けるうちに、新たな気持ちが生まれました。
「自分が“コレだ！”と思う卵をつくりたい！！」

そして私はとにかくにわとりが大好きです。
お話したり、ぼーっと眺めたり、ぎゅっと抱きしめたり。
私が養鶏家にならなくて誰がなるんだというくらい、
当代きってのにわとり愛好家です。

私が養鶏家になろうと思ったとき、
女性にはできない、子育て世代だから難しい、若いから無理...と、
ほとんどの人に反対され、馬鹿にされ、
ありとあらゆる“できない理由”が養鶏家への道を阻みました。
しかしどうしても諦めることができなかった私は、
自宅の庭に鶏小屋を手づくりし、
有精卵の孵化や飼料の自家配合などを独学で勉強しながら、
実際ににわとりを飼い始めました。

食育と自然体験も兼ね、
家族（夫・6歳息子・4歳娘）と一緒に、たった8羽の小さな養鶏場から出発しました。

「家族のために安心安全な卵をつくりたい」
すっかり養鶏に魅せられた私は、
養鶏家として生きていく覚悟を決めました。

その後、自然養鶏家の師匠と出会い、
人として、養鶏家として、
「今この人についていかないと一生後悔する」
と感じた私は、勤めていた会社を辞めて弟子入り。

ご縁あってあかね農場を受け継ぐことになり
長年の夢がようやく形になりました。

しがない養鶏家のたかが卵ひとつですが、
手にとっていただいたお客様の人生を動かすようなきっかけになれたら本望です。