お天道農園の投稿一覧

こんにちは、お天道農園です。
タイトルの通りですが、2024年のさくらんぼについて、多くのお客様からご予約をいただいたにも関わらず、商品を用意できず、キャンセルをお願いさせていただくこととなり、誠に申し訳ございませんでした。

商品を用意できなくなってしまった理由は主に以下の2点です。

■昨年の猛暑による、「双子果」というB品の大量発生。
昨年の猛暑の影響で、今年咲いたさくらんぼの花に異常が生じ、双子果というB品が多く発生しました。県の研究所の事前調査によって、双子果が多く発生する事は事前に分かっていたものの、実際は調査の結果以上に発生している状態でした。

■今年の収穫シーズンにおける高温乾燥による、正規品およびご家庭用品の収穫量の大幅減少。
今年のさくらんぼの収穫開始時期である6月10日から現在まで、最高気温が30℃、最低気温が18℃を超える日が続きました。さくらんぼはその植物生理上、一定の日射量および、一定の低温(最低気温15℃以下)が無いと、果実が赤くならず、また正常に成熟できなくなってしまいます。

収穫期間中、当農園では毎日果実の味をチェックし、果実が赤くなり、しっかりと甘さや酸味が入り、成熟してくることを待っておりました。数日前まで待っておりましたが、高温の影響で、正常に成熟する前に果肉が柔らかく、発送に耐えない状態になり、廃棄せざるを得ない果実が相当数発生してしまいました。

また、ご家庭用品として出荷できる、軽微なキズがついた果実についても、高温によってすぐにカビや腐敗が発生し、こちらも廃棄せざるを得ない果実が相当数発生してしまいました。

清川屋さんという、ギフトショップを営む山形県の企業が、今年の山形県のさくらんぼの状況をブログでまとめてくださっておりまして、よろしければご参考としてご確認いただければ幸いです。
https://www.kiyokawaya.com/yamagata/43311/

元々双子果というB品が例年よりも多く発生する、という事は事前に把握していた為、その点を考慮した上で正規品およびご家庭用品の収穫量を計算し、ご予約を受け付けておりました。しかし、収穫シーズンの中盤-後半に発生した高温による悪影響によって、事前に想定していた収穫量を更に下回る事になり、今回、ご注文頂いた商品を用意する事ができず、キャンセルをお願いさせていただくこととなってしまいました。

今年度、山形県のさくらんぼは歴史的な凶作となりました。
実情は調査中ですが、農業関係者の間では正規品の出荷量は概ね例年の50%程度、という話をしています。今年の凶作をきっかけに、さくらんぼ栽培を辞める、という近所の農家さんも出てきている状況です。

当農園は来年以降もさくらんぼの栽培を続けます。県の農業技術支援機関と打合せしながら、対策を練っています。来年以降、もしご注文いただける場合、今年と同じような事が起こらないように努めます。

改めて、折角ご注文いただいたにも関わらず、商品を用意できず、ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。重ねてお詫び申し上げます。

お天道農園
安孫子 陽平
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この投稿をした生産者

山形県 東村山郡山辺町

お天道農園