西川農藝の投稿一覧

昨年おおいに刺激を受けた自然派ジャンルの先導者自然派ワインの書籍を改めて読み返しました。

自然派ワインは既にジャンルとして確立して自然派ワイン専門店やワインバーが日本でも存在するようになりました。対して、残念ながら自然派オイルなどというジャンルは今のところ存在していません。しかし、自然派オイルというジャンルがそろそろ出てきても良いんじゃないかなと思ってます。

昔、テイスティングで顔が赤くなるほどアルコールに弱いのに、ソムリエを目指すという無謀な挑戦をしていたのでワインの世界には馴染みがありやはりしっくりきます。

そして、ワインとオイルの世界には共通点も多いので多くのことを学べます。

ワインの偉大な造り手が語る詩的にして哲学的な名言の数々がとても印象的です。
そんな言葉の中でも最も印象に残っているのは、
「結局、畑がすべてなんだ」、
「畑で収穫したブドウ以上のワインはできない」、
と、ワインのもととなるブドウ、そしてブドウを育む畑の重要性が語られます。
ブドウをワインにかえる醸造の過程についてほとんど語ることはない。
ワインのクオリティは畑の段階で決まっており、醸造の目的はブドウのポテンシャルを引き出すこと、という風に読み取りました。

オイルの世界もワインと変わらず同様に全て畑で決まる。
経験を重ねるに従い尚一層その思いは強くなります。
偉大なワインの造り手の名言には深く深く頷くしかありません。

油ができるまでの過程は大きく分ければ、2つの段階に分けることができます。原料の栽培と製油の2つの段階です。西川農藝は一貫生産ですが、原料を栽培する農家と油に加工する製油業者で分かれていることもあります。油の品質は前者の農家の段階で8割は決まっていると言ってよいと思います。えごま油などは特にその傾向が顕著。農家の責任の範囲は種蒔きから収穫そして原料の乾燥まで。収穫から乾燥までの過程は特に重要でこの段階がうまくいかないと、えごまにカビが生えたり、えごまが酸化してしまいます。どれだけ製油業者が低温で丁寧に圧搾しても、当たり前のことですが酸化したえごまからは酸化したえごま油しか採れません。原料となるえごまが酸化していればどんな熟練の油職人も無力です。

完全非加熱無精製の低温圧搾生搾りの油にこだわる西川農藝ではなおのこと「畑が全て」、「収穫したブドウ(ごま・えごま・菜種)以上のワイン(各油)はできない」が一層リアルに響きます。焙煎して香ばしくすることで素材の状態を隠してしまうこともできないし、サラダ油のように化学的精製で酸価を下げたり一度変質してしまった色・風味・香りを取り除いて無味無臭に仕上げてしまうこともできません。情報誌Brutusのお取り寄せ特集に「生搾りは素材に自信があるからできること」という評者のコメントとともに黒ごま油を取り上げていただきました。西川農藝の油の本質をピタリと言い当てていただき、とても嬉しかったです‼️

オイル生産者として、自然派ワインの世界には多くの刺激と学びがあります。またブログで取り上げてみたいと思います。
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花粉症の経済的損失は思いのほか大きい? ちょっと興味深いネット記事を読みました。
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/1日あたり2-000億円以上という試算も-花粉症の経済的損失は/ar-BB1dFpAP

えごま油を既に摂取されている方、または摂取を検討されている方の中にはアレルギー対策を目的とされる方もいらっしゃるかと思います。今年も花粉が舞いはじめしかも例年より飛散量が多いと予測されています。花粉症の方には辛い嫌な季節ではないかと思います。

えごま油の主成分であるオメガ3脂肪酸、そして微量成分として含まれるロズマリン酸がアレルギーを抑える作用があると言われています。TVやネット等でもえごま油を摂取するようになって症状が改善したというような話が出ることがあります。

私自身は花粉症ではありません。しかし、昔アレルギー性の喘息と診断されたことがあります。病院に通院し薬を毎日服用していました。しかし、自分でえごまを栽培しえごま油を製造し、そしてほぼ毎日えごま油を摂取するようになってから一度も喘息の発作で辛い思いをすることはなくなりました。そして、担当医からも通院も薬の服用も必要なしといことになって現在に至ります。このような体験から、確かにえごま油は本当にアレルギーに対して有効なのかもしれないと感じています。あくまでも個人の体験ですがご参考までに。

また、農薬などの僅かな化学物質にも反応されてしまうアレルギー症状の一つに化学物質過敏症があります。西川農藝のえごま油をご使用されているお客様の中には化学物質過敏症に悩まれている方が複数いらっしゃいます。化学物質過敏症のお客様からも安心して食することができるというお言葉を頂いております。農薬を使用していないというえごま油を試しても症状が出てしまうことがあるようで、大変助かっているとのお言葉をいただくこともあります。何故なのか?表示通りえごま栽培時は農薬は使用されていないと思いますが、前作の野菜などの栽培時に使用した農薬が土壌中に残留しているなどの理由が考えられます。もしくは、畑の周囲のアゼで使用した除草剤の影響も考えられます。西川農藝のえごま油が何かとお悩みの現代人のお役に立つことができているようで大変嬉しく思います。

因みに、先に挙げたえごま油に含まれる微量成分のロズマリン酸。抗炎症・抗酸化などの作用があるとされている植物由来の貴重な成分です。西川農藝のえごま油は無肥料・自然栽培で育てた原料を搾っています。岐阜県産業技術センターが無肥料を含む3段階の肥料投与量とえごまの葉に含まれるロズマリン酸含有量について試験しています。インターネット上にも試験結果は公表されています。結果は無肥料がロズマリン酸が多く、肥料投与量が多いほどロズマリン酸は減るという反比例の関係であることが示されています。毎日、ロズマリン酸を多く含むと推定されるえごま油を摂取していたことが、喘息をいまに至るまで抑えてくれている理由なのかもしれません!


西川農藝のえごま油はクセがなくて継続できるというお言葉をお客様から過去多数いただいており、そして多くのお客様にリピート購入していただいています。先日も風味についてお問合せいただきました。状態の良くないクセの強いえごま油を購入されてしまったようで、えごま油の風味にとても慎重になられているご様子でした。えごま油にはこの手の話を多く聞くことがあり、それを理由にえごま油を敬遠されてしまう方が多いのはとても残念なことだと思っています。これまでにお客様から頂いているお言葉をお伝えし、一度試してみるということでその後ご購入いただきました。そして、後日わざわざご連絡いただきました。お客様のご感想は「美味しい!」でした。風味の問題は最終的には個々人の好みという主観的要素も強いので実際のところ当方としてお伝えできる言葉にも限界があり難しいことなのでとても気になっていました。良かった‼️
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この投稿をした生産者

鳥取県 倉吉市

西川農藝