サップグリーン農場の投稿一覧

毎朝、元気にかけよってくれる大きなお鏡餅のような鶏が2羽。笑
とある研究機関からひよこでやってきて、人工的な環境で人工的なエサで育って50日で屠殺解体される鶏種。一般的なスーパーで並ぶ鶏肉用のニワトリということになりますが、弊社の自然養鶏スタイルで飼養するとどう育つのか、未知の世界とも言える「実験」とその対象として始まった弊社マスコットブロイラー、ポパイとオリーブ、日齢282(生まれて282日)です。

少し分かりにくいですが、手前にいるのがポパイ。体重は8キロ台で大きいです。
肉になるために育てられているいるチャンキーと言う鶏種で、肉用鶏のことを全般にブロイラーと呼ばれているんです。

肉にするために「品種改良」して、人工的な環境で運動もできずに人工的なエサによって、大きな筋肉をつける。そして、生後50日という雛のうちに屠殺され肉になるんですが、立てなくなって座りっぱなしだとまだいいほうで、ひっくりがえったまま起きることもできずに苦しいまま殺される子もたくさんいるそうです。

身体が大きくなりすぎるように人間の都合で「ツクラレタ」鶏ということから私たちは幼い頃からホウキで追いかけてスパルタで走らせて育てたんです。
この子たちが自分の力で食べ物を探し、かけっこしたり羽ばたいたり、砂浴びもできるように。感情豊かにほかの鶏たちと生きるには最低限できたほうがいいことばかりですよね。

春が来ると1歳の誕生日を迎えるなんて。
筋肉が大きく成長してしまうブロイラーにとっては心臓への負担が大きくて長く生きられないとも言われてることからほんとに一生懸命様子を見て育ててきたので、生まれて最初の誕生日を迎えることなんてはるか遠くにある夢だと思っていたんですよね。

元気か? 具合悪いとこはないか? なんて、声をかけてたけど、1月は逆に心配そうな表情でこちらの顔を見つめてたことを、これからもずっと忘れずにどの鶏に対しても接していこうと思っています。

これからまた忙しい時がくるとお客さんが安心できる卵のことを最優先で、いい加減になってしまいそうだけれど、落ち着いて鶏の健康も自分の健康も見ていかないといけないですね。

いつもそばにいてくれてありがとう。
この子たちも家族なんだなぁとあらためて思う今日この頃です。
コメント(0)
コメント(0)
昨日なんですが、無事退院いたしました。
一度生まれ変わったかのような気持ちで、病院の外に出て帰宅したらどんな仕事でもいくらでもやってやる!気持ち・・・でしたが、(汗)

年齢のせいなのか身体の衰えなのか、、、。
病院の外は過酷でした。笑

思うようにいかない苛立ちも、増えている感染者数の心配も、これからの時間の過ごし方をどうするのかを考えますよね。

入院中は、閉ざされた部屋の中で拘束されていても自宅や現場、つまり家族や鶏たちの心配ばかりでは休まることもありません。
家内が終日勤めに出ながら大変な苦労で現場を支えてくれるのに甘えて休むことに徹して、体調が落ち着いて。今度は時間を持て余して、、、。
スマホで動画配信を観るのも一日も持ちませんわ。泣

人間、やっぱり健康が一番。せっかく良質な卵を鶏たちと生産してきて、できるだけたくさんの皆さんに、『わけのわからん感染病にも負けない元気』を届けたいと思ってきました。
それなのに体調を崩して入院なんて連絡をしてるようではいけませんよね。

チキントラクター自然養鶏は、球児給水など鶏のお世話全般が多く、羽数も限界があって、効率が悪いけれど、健康な鶏が育ちいい卵を産んでくれます。

そのメカニズムは、シンプルなようでサイエンスで説明するのも難しいのかもしれませんが、この飼養管理の方法を続けていく中で、現場では多くのことが明確になっています。

それを省いて『人間の力をはるかに超えて、鶏たちはすごい。』ということになるんですが。


とにかく体調は戻り、復帰いたしましたこと。この場をお借りして皆様にお伝えしたいです。
次週週明けより本格的に鶏卵の生産も再開させていただきます。

皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
コメント(2)
コメント(2)
コメント(0)

この投稿をした生産者