木は縦に伸びようとする特性がありますが、当農園では、桃ではめずらしい棚栽培をしています。枝を横いっぱいに広げて樹幹面積を広げているため、太陽の光を燦燦と浴びて甘い桃に仕上がります。また、無袋栽培のため、見た目の良い桃は減ってしまいますが、太陽の光を実が浴びるので、有袋栽培に比べて甘くなります。
果樹園内に誘蛾灯と防蛾灯を設置しています。
昼行性の蛾は樹冠外の誘蛾灯に引き寄せてトラップで捕捉し、夜行性の蛾には防蛾灯で昼だと思わせて活動させないということで、蛾による被害を低減させています。
園内全域でクローバーを緑肥として育てています。
クローバーは日陰でも育つため、樹冠下でも木漏れ日を吸収して、光合成します。
適期に刈り取ることにより土に何層も堆積させ、土を豊かにし、やがて樹の根に吸収されていきます。
よって、必然的に園内では除草剤を使用しておりません。
洋梨の味は追熟で良くなっていくため、太陽の光は日焼けにしかなりません。このため、袋をかけて、果皮が傷まないようにしています。
この時に摘果も行ない、少数精鋭の実を残しています。
また、洋梨栽培では、適期収穫と追熟処理が重要な要素となります。当園では、長年の経験によって、その年に合った最適な時期で収穫し、きちんとした温度管理で最適な追熟処理をしています。