昭和初期には、山形庄内・新潟魚沼と並ぶ、米の3大銘産地と称された宮崎鞍岡。4億3千万年前の海底が隆起した祇園山の裾野に広がる日蔭(ひぞえ)の棚田(日本棚田100選)で栽培しました。九州脊梁山地の山沿いであり、豪雪地帯として知られています。標高600m~650mで栽培する米は、寒暖の差が大きくなるため、味が濃くなります。
田んぼに注がれるのは、妙見神水(平成の名水百選)という、珊瑚層から湧き出るミネラルを豊富に含んだ水です。西日本では一番古い四万十層という地盤で、昔は海の底だったそうです。平成27年12月世界農業遺産(高千穂郷・椎葉山)に認定されました。