みかんには、機能性成分が多いんだな。
2025/12/16
 12月11日~12日に開催された日本内分泌攪乱物質学会に参加するため、つくば市へ行きました。会場のポスター展示では、東海大学の若手研究者による「柑橘」に関する発表があり、内容が興味深かったためメモを取りました。
 発表の要旨は次の通りです。アリルハイドロカーボン受容体(AhR)は、環境汚染物質などによって活性化されると、免疫抑制、発がん性、炎症性腸疾患などに関わる反応が誘導されることがあります。一方、柑橘類由来ポリフェノールの一つであるタンゲレチンがAhRに結合することで、こうした毒性発現を抑制できる可能性がある、という報告でした。
 その後、追加で確認したところ、タンゲレチンは他の野菜や果実にはあまり見られないポリメトキシフラボノイドで、フラボノイドに分類されるようです。また、柑橘の機能性成分には、①フラボノイド(ヘスペリジンなど)、②カロテノイド(β-クリプトキサンチンなど)、③クマリン(カンキツクマリン類)、④テルペン(リモネンなど)、⑤リモノイドなど、多様な成分が含まれます。
 これらの成分は果肉だけでなく皮にも多いことから、皮を乾燥・粉砕して「陳皮」として活用するのも面白いと感じました。料理(鍋や餃子など)に混ぜたり、七味唐辛子に加えたり、入浴剤や薬酒としての利用も考えられそうです。
 そう考えると、化学農薬を使用していない楽農園のみかんは、果実としての利用に加えて、皮を乾燥させて活用する方法も相性が良さそうです。

この投稿をした生産者

愛知県 知多市

楽農園

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