【いちご戦国時代インタビューvol.2】茨城県が誇る「いばらキッス」生みの親が語る、10年の情熱と「濃厚な味の秘密」

2026/03/19 更新

食べチョクでは2026年1月、全国の個性豊かないちごたちが火花を散らすWEB投票企画「いちご戦国時代2026~天下分け目の決戦投票~」を開催しました。

国内110品種がエントリーし、総投票数はなんと2.5億票超。多くのいちごファンの参加により、大きな盛り上がりを見せました。

その中で、茨城県のオリジナル品種「いばらキッス」は見事第2位(大々名)に選出。

今回は、その人気品種「いばらキッス」の誕生秘話について、“生みの親”である開発者・宮城慎さんにお話をうかがいました。

誕生までにかかった歳月は約10年。
そこには、開発者の並々ならぬ努力と「茨城ならではの最高のいちごを届けたい」という強い想いが込められています。

「茨城にしかない味を」10年の歳月をかけた開発の原点

今や全国各地で独自のブランドいちごが競い合う時代。茨城県でも「他県に負けない、茨城ならではの品種を」という強い危機感と期待から、いばらキッスの開発はスタートしました。

「独自の品種が必要だという思いで開発に至りました。品種登録までに10年、皆さんの手元に届くまでにさらに数年。本当に長い道のりでした」

そう振り返るのは、いばらキッスの開発を担当した茨城県生物工学研究所の宮城慎さん。
目指したのは、当時主流だった「とちおとめ」のようなサイズ感と輸送性を持ちつつ、それを超える「おいしさ」を持ついちごでした。

「とちおとめ」「レッドパール」「章姫」という、名だたる優秀な品種を掛け合わせることで、それぞれの長所を一つに凝縮させる。気の遠くなるような交配の繰り返しが、いばらキッスの第一歩となったのです。

1日200粒の試食。味覚が麻痺するほどの過酷な選抜を越えて

数千もの候補の中から、たった一つの「理想の個体」を見つけ出す作業は、過酷なものでした。

この選抜作業の中でも特に大変だったのが、果実を食べて評価する「実生選抜(みしょうせんばつ)」と呼ばれる過程。種子から育てた苗に成った果実を、一つずつ実際に食べて評価していきます。

「1日に100粒から200粒を試食することもあります。そうなると、口の中が酸っぱくなって、最後には味が分からなくなるんです」

たった一人のメイン担当者が、毎年1,500株以上の個体を一つひとつ観察し、味わい、絞り込んでいく。この「よく観察すること」こそが、宮城さんが最も大切にしている開発の極意です。

「生産者の方から『これは美味しいね』『品質が良いよ』と言ってもらえた時が、一番嬉しい瞬間です」と語る宮城さんの笑顔には、苦労を乗り越えた開発者としての誇りが滲んでいました。

甘さと酸味の黄金比。いばらキッスの圧倒的な「濃さ」の正体

いばらキッスの最大の特徴は、食べた瞬間に広がる「味の濃さ」にあります。

洗練されたフォルム: 「章姫」譲りの端正な長めの果形。
深い赤色: 「レッドパール」の血を継いだ、果皮の濃い赤色。
濃厚な味わい: 糖度が高いのはもちろん、「適度な酸味」のある味わい

「いちごは糖度が高いだけでも、酸味がないと味が抜けたように感じてしまいます。ある程度の酸味があるからこそ、甘さが引き立ち、味が濃く感じられるんです」と話す宮城さん。

この甘味と酸味のバランスこそが、食通を虜にする理由です。ジューシーで適度な硬さがあり、一口噛むと濃厚な果汁が溢れ出します。

濃厚な甘味を楽しむ、いばらキッスの旬

そんな「いばらキッス」を最高に美味しい状態で食べるには、いつ、どこで買うのが良いのでしょうか?

1月〜2月が最高の「旬」

いばらキッスに最も味が乗るのは1月頃から2月にかけて。寒い時期にゆっくりと熟すことで、糖分がしっかりと蓄えられ、最も濃厚な味わいを楽しめます。

冬の冷え込みの中でじっくり育つことで、甘さと酸味のバランスがより際立つのもこの時期ならではの魅力。ひと口食べると、果汁のジューシーさと“濃さ”がしっかりと感じられます。

いばらキッスは食べチョクでも販売中!

宮城さんによれば、いばらキッスはいちごが大好きな人にこそ食べてほしい品種。

そんな「いばらキッス」は、食べチョクでも茨城県の生産者さんからお取り寄せ可能です。
濃厚な甘みとほどよい酸味が織りなす味わいを、ぜひご自宅で楽しんでみてくださいね!

味わってみたいかたはぜひ食べチョクで!


販売中のいばらキッスを見る

おわりに

生産者の想いがつまった一粒を、ぜひ食卓へ

10年の歳月、1日200粒の試食、そして「良い品種を出して喜んでもらいたい」という純粋な想い。
「いばらキッス」は、そんな開発者と生産者の情熱から生まれた品種です。

“生みの親”である宮城さんからバトンを受け取った生産者たちが、いまも茨城県各地で大切にこのいちごを育て続けています。

「甘いだけじゃない、濃い味わいのいちごを食べてみたい」そう思ったら、ぜひ「いばらキッス」を手に取ってみてください。
その一粒には、きっと驚きと感動が詰まっているはずです。

茨城県内の直売所はもちろん、食べチョクでも、こだわりの生産者が育てる「いばらキッス」に出会うことができます。

販売中のいばらキッスを見る

いちご戦国時代2026~天下分け目の決戦投票~

今年1月、全国の個性豊かないちご110品種が火花を散らすWEB投票企画、「いちご戦国時代2026」を開催!
総投票数はなんと2.5億票超、いちごファンの熱い支持が集まりました。

いちご戦国時代【投票】ページを見る>
果たして、栄えある“天下人”に輝いたのはいったいどの品種でしょうか?
結果はこちら からぜひチェックしてみてください!
いちご戦国時代【結果発表】ページを見る>

食べチョクいちごグランプリ2026受賞いちご総まとめ

食べチョクが、2月5日に全国の生産者さんを対象としたいちごの品評会「いちごグランプリ2026」を開催しました。

食べチョクの品評会は「味」で評価するのが特徴。
一般的な品評会では「見た目の美しさや大きさ」で評価することが多いなか、全国から集まった120点以上のいちごの中で「卓越したおいしさ」が評価されたいちごたちとは…!?

受賞生産者さんのいちご


受賞商品セレクション>

食べチョクで開催中のいちご特集

ひと粒で魔法にかかる!食卓に幸せを運ぶいちご

今回ご紹介したいちご以外にも、いちごにまつわる「知らなかった」「なるほど!」な情報や、旬のいちごを集めた特設ページも公開中。あなたはどんないちごが好きですか?

いちご特設ページを見る>

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