【いちご戦国時代インタビューvol.3】多くの人の手で育まれた、愛知の次世代いちご「愛きらり」甘さの理由と誕生ストーリー
食べチョクでは2026年1月、全国の個性豊かないちごたちが火花を散らすWEB投票企画「いちご戦国時代2026~天下分け目の決戦投票~」を開催しました。
国内110品種がエントリーし、総投票数はなんと2.5億票超。多くのいちごファンの参加により、大きな盛り上がりを見せました。
その中で、愛知県の「愛きらり®(品種名:愛経4号)」は見事第3位(国主)に選出。
※「愛きらり」は愛知県経済農業協同組合連合会(以下、JAあいち経済連)の登録商標です
「酸味が苦手なお子様をはじめ、家族みんなで笑顔になれるいちごを届けたい」そんな想いから生まれた愛知県の自信作、それが「愛きらり」です。
今回は愛知県農業総合試験場でイチゴ育種を担当する野菜研究室 主任研究員の山本 拓さん、「愛きらり」の開発に携わった愛知県農業総合試験場 技術推進室 専門員の松浦 元樹さん、「愛きらり」のブランド化に携わる愛知県園芸農産課 主査の宇佐見 仁さんにお話を伺いました。
「愛きらり」誕生秘話 夏の暑さに負けない、次世代のエースを求めて
愛知県は全国でも有数のいちご産地。しかし、近年の「夏の猛暑」が大きな壁となって立ちはだかっていました。

左から、宇佐見さん、山本さん、松浦さん
「これまでの主力だった『ゆめのか』は、夏の暑さが厳しいと収穫開始が遅れてしまう課題がありました。産地からは『早期出荷ができて、多くの方に美味しく食べてもらえる品種を』という熱い要望が寄せられていたんです」(山本さん)
そこで、愛知県とJAあいち経済連がタッグを組み、2015年から共同研究がスタート。
「章姫」「あまおとめ」「かおり野」といった、名だたる人気品種を掛け合わせ、食べる方、販売いただく方、作る方に認めてもらえる個体の選抜に取り組みました。
5,000株から選ばれるのは、たったの1つ。妥協なき選抜の裏側

新品種開発の現場は、まさに「砂漠の中から一粒のダイヤを探す」ような作業です。
「毎年50〜80通りの交配を行い、最初に蒔く種は5,000〜10,000粒。そこから1年かけて選抜し、残るのはわずか30〜50株程度です。さらに試験を重ね、2年後には最終的に1〜2個体にまで絞り込みます。本当に狭き門なんです」(山本さん)
選抜の基準は、糖度計の数値だけではありません。実際に自分たちの口で食べ、「香りや食感、ジューシーさなども含めた総合的なおいしさ」「年内から春先まで味が安定しているか」を徹底的にチェックします。
さらに、愛知県独自の「いちご育種サポーター制度」により、選抜の早い段階から農家さんの生の声も反映されました。
「パック詰めの時に、白い花弁が取れやすいか?」といった、現場の作業効率まで考慮された「愛きらり」は、まさに作り手と研究者が一体となって生み出した結晶なのです。
家族みんなで大満足!甘くて大きい「愛きらり」が愛される理由

「愛きらり」が今、いちご好きの間でおすすめされるのには、明確な理由があります。
たくさん穫れる!生産者さんも家族も喜ぶ「幸せの連鎖」
・酸味が少なく、際立つ「濃厚な甘み」
酸っぱさが苦手なお子様でもパクパク食べられる、マイルドで濃厚な甘みが特徴。12月頃の糖度は12〜14度にも達します。
・春先まで続く「大粒の安定感」
多くの品種は暖かくなると実が小さくなりがちですが、「愛きらり」は3月以降も大きくて立派な果実がなり続けます。
・年内からたくさん収穫
夏〜秋の高温でイチゴの収穫開始が遅れる傾向にあります。そんな中、「愛きらり」は年内から果実を楽しむことができます。

こうした特徴の裏側で、育成者は開発段階から一貫して「おいしさ」を大切にしてきました。
「『美味しいイチゴ』と消費者の皆様にそう思っていただけるよう、味の安定性には特にこだわりました」(山本さん)
中京エリアから広がる人気!松平健さんも注目する「愛きらり」の魅力
これまで中京市場を中心に親しまれてきた「愛きらり」ですが、現在では関東の一部店舗でも取り扱いが始まるなど、その美味しさは少しずつ全国へと広がりを見せています。
特徴である大粒の果実は、そのまま頬張る贅沢はもちろん、スポンジケーキにのせるとスポンジが沈んでしまうほどのずっしり感!スライスしてケーキに飾っても、そのまま頬張っても楽しめます。見た目のインパクトと味わいの両方で、多くの人を惹きつけています。
確かな味わいに加え、注目度も高まっているいちごとして、今後ますます人気が広がりそうです。
▼松平健さんにもご試食いただきました!試食動画はこちら
おわりに
「酸味が少なく、甘みがしっかり乗る自信作です。ご家庭でたくさんの人に食べていただき、笑顔になってほしい。それが私たちの何よりの喜びです」と話す山本さん。
販売・生産・開発が三位一体となって生まれた、愛知のいちご「愛きらり」。
その輝くような甘さが、あなたの日常を少しだけ“きらり”と彩ってくれるかもしれません。
「愛きらり」はJA出荷限定品種のため2026年3月現在は食べチョクでは買うことができません。都内のスーパーで見かけたらラッキーです!また、愛知県など中京エリアでは買い求めやすいので、ぜひご旅行の際には「愛きらり」を探してみてくださいね。
いちご戦国時代2026~天下分け目の決戦投票~

今年1月、全国の個性豊かないちご110品種が火花を散らすWEB投票企画、「いちご戦国時代2026」を開催!
総投票数はなんと2.5億票超、いちごファンの熱い支持が集まりました。
いちご戦国時代【投票】ページを見る>
果たして、栄えある“天下人”に輝いたのはいったいどの品種でしょうか?
結果はこちら からぜひチェックしてみてください!
いちご戦国時代【結果発表】ページを見る>
食べチョクいちごグランプリ2026受賞いちご総まとめ

食べチョクが、2月5日に全国の生産者さんを対象としたいちごの品評会「いちごグランプリ2026」を開催しました。
食べチョクの品評会は「味」で評価するのが特徴。
一般的な品評会では「見た目の美しさや大きさ」で評価することが多いなか、全国から集まった120点以上のいちごの中で「卓越したおいしさ」が評価されたいちごたちとは…!?
受賞生産者さんのいちご
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食べチョクで開催中のいちご特集
ひと粒で魔法にかかる!食卓に幸せを運ぶいちご
今回ご紹介したいちご以外にも、いちごにまつわる「知らなかった」「なるほど!」な情報や、旬のいちごを集めた特設ページも公開中。あなたはどんないちごが好きですか?
