育つ土づくりが、すべての始まり。
植物の生命力はすごいなぁと日々感じます。植物の成長はそれ自身に任せればよく、人間にできるのは土づくりしかないと思うのです。植物の多くは栄養分と水分を土から吸い上げて育ちます。つまり、品質を決めるのは、ぐいぐい根っこを張れるかどうか。すべての始まりは土づくりにあり、どれだけ工夫できるか、どこまで果物や野菜のことを想えるかにかかっているので、一番わくわくするのは土と向き合う瞬間です。
海、山、空、沖縄の豊かな自然を背景に。
そんな活動を支えてくれるのが、ここ沖縄本島北部に位置する本部町(もとぶちょう)ならではの風土。平均気温22.5℃と年中温暖で、東シナ海に向かって伸びる本部半島は西日に照らされる時間が長く、たっぷり光合成できるのが特徴です。山と海が近く、カルシウムが豊富な湧き水に恵まれ、ミネラル分を含む潮風が吹き渡るなど、果物や野菜が喜ぶ自然の要素も数多くそろっています。
BLOF理論による有機栽培、循環型農業を。
よりおいしくて栄養価の高い農産物を育てるために、科学的・論理的に自然のメカニズムを活かすBLOF(Bio Logical Farming/生態系調和型農業技術)理論に基づく有機栽培に挑戦中。地域の資源を見直し、大地そのものの特性を活用すれば、持続可能な農業に近づけることができます。さらに、ヤギに除草と肥やし係を担当してもらいながら農産物を生産する循環型農業を実践し、末長く続けていける農業の在り方を探究しています。