鳥獣被害に遭った生産者さんの農林水産物を「食べて応援」
山や里の境界があいまいになりつつある今、生産現場では「鳥や野生動物との闘い」が年々厳しさを増しています。
食べチョクの調査では、鳥獣被害(※)の発生に関して76.9%が「今年、鳥獣被害が発生している」と回答し、39.2%は「例年よりも今年はより多く発生している」と回答しました。
被害の頻度や規模は2〜4倍に拡大し、なかには今年から新たにイノシシの侵入に悩まされる方も。
実際に、被害額が数万円から100万円を超えるケースもあり、作物だけでなく、石垣や畑そのものが壊されるといった深刻な事例も増えています。
ニュースで話題の「クマ」だけではなく、「被害がある」と答えた生産者の半数はイノシシ、6割は鳥による被害を受けており、農業を支える人々が静かに追い詰められています。
食べチョクでは、こうした被害に遭った生産者の農林水産物を「食べて応援」する支援プログラムを開始しました。
ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
※ 鳥獣被害:鳥獣被害とは、野生の鳥や獣が、農作物・森林・水産資源、さらには人の生活や財産に与える被害のことをいいます。
生産者の被害状況について(2025年11月7日 現在)
被害を受けた生産者から寄せられた声とともに、現在の状況について一部をご紹介いたします。
東北ではクマの被害が深刻に
地域別でみると、クマの出没や被害の増加を実感している地域は、約5割が東北地方と全国でも最多です。クマの被害に遭った生産者さんの声を紹介します。
長沼果樹園さん(山形県 上山市)
母娘3人でラフランスやりんごを育てる長沼果樹園さん。
昔からクマやサルなどの被害に遭いやすい地域でしたが、ここ数年でその状況は一変しました。
その深刻な状況をインタビューしました。

山口養魚場さん(青森県むつ市)

山口養魚場さんから寄せられた声 (※2025年7月時点)
出荷目前の養殖サーモン500匹が酸欠で死にました。
クマがいけすのサーモンを捕ろうといけすで動き回っているうちに、水に酸素を供給するケーブルに引っ掛かり、設備が停止してしまったものと思います。
罠を設置してもらいクマはすぐ捕まりましたが、またすぐに違うクマが来ています。
葡萄専科ダメリーノさん(山形県 西村山)
葡萄専科ダメリーノさんから寄せられた声
加工用ぶどうがクマに荒らされ20a全滅しました。(※20a=テニスコート約7.7面分)
物理的にネットで囲み、24時間音を鳴らしていますが、今年度は1園地全滅になったのでかなりの被害になっています。
関東ではイノシシにより野菜が全滅
夢みるじっちさん(茨城県 行方市)
夢みるじっちさんから寄せられた声
電気柵を設置しなければ、イノシシによってさつまいも,かぼちゃ、人参、ジャガイモやほうれん草などは全滅させられてしまいます。全滅です。


西日本では小動物や鳥によりトン単位の被害が
紀州伊藤園さん(和歌山県 有田市)
紀州伊藤園さんから寄せられた声
ヒヨドリに収穫前のきよみオレンジをトン単位で食べられてしまいました。
イノシシによるみかんの木の倒木や、アライグマなど小動物による食害も発生しています。
自ら狩猟免許を取得し、射撃場にも練習に通い、猟友会とともに山に入っています。




鷺島みかんじまさん(広島県 三原市)
鷺島みかんじまさんから寄せられた声
柑橘がイノシシにより樹ごと折られ、実だけでなく大元の樹が枯れてしまいます。
さらに、柵を設置していてもタヌキが飛んで入って樹の下の柑橘を食べてしまい、防ぎようがない状況です。


被害に遭った生産者さんの農林水産物を「食べて応援」
被害を受けた生産者の商品を「食べて応援」する特集ページを新設しました。
掲載にあたり、被害状況を食べチョク運営事務局にて確認しております。
応援チケットについて
また、販売する商品が無い生産者の支援を目的に、1口500円・5,000円の応援チケットを販売しています(商品の発送はございません)。
食べチョクがいただく手数料は無料で、決済手数料を除く全額が生産者に支払われます。

「食べて応援」商品を見る
「食べて応援」する>
現在サポートを行っている支援プログラム一覧
今回の支援プログラムに限らず、気候変動による収穫量減少や、台風や地震などの自然災害で被害を受けた生産者、物価高騰などの影響で経営環境が急激に悪化した生産者に対するサポートを行っています。

ホタテ・ナマコ食べて応援 プログラム

令和7年 瀬戸内海の牡蠣大量死 被害支援プログラム

引き続き、最新の情報を収集し、食べチョクとして可能な限りサポートできるよう努めてまいります。
皆様のご支援、何卒宜しくお願いいたします。
食べチョク代表 秋元里奈、スタッフ一同