農業を始めた経緯・思い
もともと農家の息子だったのですが、あまり農業のことを知らずにずっと育ってきました。大学(文系)卒業を前に米の緊急輸入があった大冷害がありました。これが農業を考えるきっかけになりました。
田畑があるのだから普通の農業ではなく、何とか生かせる方法はないものか?いろいろと本を読みました。そこで自然農法の福岡さん、川口さんの存在を知り、興味が湧いてきました。
特に川口さんのやり方に惹かれ、実際に川口さんスタイルで営農されている方を訪ねお話を伺い、可能性を感じました。
農家の出身といえども頭でっかちで、栽培の仕方はまったくわからなかったので、有機農業を長くされている農家に住み込みで1年勉強させていただきました。
平成9年から農業を始めました。
農園の立地、環境的特性
千葉県の北東部にあります東庄町はいわゆる農業地帯で、カブ、ニンジン、大根、キャベツ、ジャガイモ、ねぎ、施設園芸が盛んな地域です。海抜40~50メートルの台地に畑が広がり、台地の縁に田んぼ、谷津田が位置します。
太平洋に近いことから海風の影響を受け、内陸より冬は寒くなりにくく、夏は暑くなりにくいところです。
年中風が強い土地柄で隣の銚子市には風力発電、洋上の風車がいくつも立っています。
栽培方法の具体的なこだわり
22年耕さない畑で野菜を育てています。
耕さない畑は本当に柔らかです。
人間以外の生き物が、土を休みなくふかふかにしてくれています。
年中緑の草に包まれて畑全体で太陽エネルギーを受け止めている感じの畑です。
いろんな草が生え、虫が飛び出し、ミミズが這い回ります。ここが畑か、と思う方が多いです。
固定種、在来種の種取りは当初から取り組んでいましてすべてではありませんが、多くを採種しています。大変手間と時間を要することですが、農業の根幹と思い実践しています。
何年かおきにまとめて種を多めにとります。
今後の将来的な展望
災害の頻発する現在、食糧、エネルギーの自給は特に大切です。
食糧の元の種の自給、固定種の普及を目指します。