希少なササシグレ 杭掛け天日干し 玄米3kg

希少なササシグレ 杭掛け天日干し 玄米3kg

2020年産ラスト3㎏につき
ササシグレを食べチョク初販売
 以下の説明では通常の4㎏、9㎏なども書いていますが、今回はお試し販売のため玄米3㎏1名のみの販売で、新米からは量や精米についてオーダーしやすくなります。

 食べチョクにもお米はたくさん出品されています。
その中でも杭掛け天日干しは希少で、かつササシグレも幻の品種とも言われます。(実際にググると一番上にササシグレが出ます)
 我が家は中山間地で栽培面積は小さい中で、月山などの出羽山系の雪解け水の恩恵(収量が減るマイナス面も)で育ち、昔ながらの杭掛け天日干しなど手間の多さもあり、収量も少ないため価格面などでは割高な面があります。

●杭掛け天日干し
 バインダーで刈り取り稲束を杭に掛け、天地返ししてからの脱穀となります。秋の台風の時期にも重なりやすく、管理は時間と汗の積み重ねです。
 通常のコンバインでの収穫でひとりで1時間で終わる所を、天日干しし天地返しなども含めると4人がかりでも40時間近くかけており、味などに直結するとはいえ、割高な売価にも影響しています。
 コンバインで刈り取る場合より稲の茎の養分を最後まで吸い上げるので米粒のふっくらさや栄養価の差では杭掛けが優れています。

●地の利は豪雪地帯と雪解け水
 奥は霊山としても名高い月山や湯殿山に繋がる山並みの麓にある我が家は2~3mもの雪に閉ざされている期間が3ヶ月以上ある豪雪地帯ですが日本国内でも稀有な夏スキーができる程に夏も山には雪があり、夏でも冷たい雪解け水が田んぼに入ってきます。
 寒暖差が強いことや冷水の刺激で稲にストレスがかかり、たくましい稲になり、美味しいお米になります。

●ケイ素・シリカ
 雪解け水にはお米の生育に欠かせないケイ酸(ケイ素(シリカ))が豊富です。
 普通のお米の栽培では複数回ケイ酸を追肥する場合もありますが、我が家は追肥にはケイ酸はあまり入れていません。
 ケイ酸がケイ素(シリカ)として稲に吸収され、稲の茎葉が強くなります。人間の髪、爪、肌にはシリカは欠かせませんよね。
他にもミネラルや鉄分の豊富な水源です。

 大きなコンバインなどを使える様な広い広い平野では管理面では効率よく作ることができます。
 しかし水源から遠退くほどに水温はぬるくなり、水の中の養分も失われていきます。そこを追肥などでコントロールするわけです。
 毎日のように吸収発散し続ける水の違いって実はかなり大きい。
あなたが食べているお米の育った水はいかがですか?

●施肥管理
 蛍がたくさんいる地域でもあるので、水稲の消毒は蛍に影響しやすいという事もあり、我が家は防除もできるだけ心掛けています。肥料は栽培時無化学肥料です。
 お米に限った話ではありませんが、農業は環境や自然を保全する最前線でもあります。疲弊した土壌や残留農薬を後世に残すなんてあり得ません。

●やっとここで品種のお話
 ササシグレはササニシキの親品種でコシヒカリなどのもち米系統が入っていない稀少な品種で、今では日本でもごくわずかしか作られていません。
 それは稲が倒伏しやすいとか、腹白米が出やすく、コメの品質基準で特Aを取ることが難しい品種だからです。
ですが味や香りではササニシキを上回ります。
 腹白米というのは米粒に白い濁りのあるもので、高温障害などでも出やすいですが、味に大差があるわけではなく、あくまで一般流通的なお米の評価基準としてです。色選機にかければ腹白米は抜けますが我が家では味に影響がないので色選はかけません。

●アミロースが多いって?
高アミロース コシヒカリ系統
低アミロース ササシグレ、もち米が祖先に含まれない系統

 昔の品種でもあるササシグレは最近では高アミロース米と言われ、
全国の米の9割以上を占めるコシヒカリ系統は
もちもちの元となるもち米の入っている低アミロース米となります。
ササシグレはもち米系統が入っておらず、昔ながらのうるち米本来の香りと食味の良さがあります。

 冷めてもモチモチというのは確かに美味しいのですが、縄文時代(2000年以上昔)から餅を除き、うるち米を主に食べていた日本人にはもち米強めの系統ばかり食べるのは不自然なお米だったりします。

 たんぱく質のアレルギーは低アミロース米で起きることが多く、高アミロースのササシグレはお米のたんぱく質アレルギーの人が食べたりもできるそうです。
 高アミロースとはアミロペクチンというブドウ糖に分解されにくいでんぷんが低い品種の事です。

●消化の良さ
 低アミロースのコシヒカリ系統はアミロペクチンが多く、消化するための胃腸などへの負担が大きいのです。腹持ちがいいというのは消化が悪いという事でもあり、ササシグレは消化のいいお米です。
 要するにブドウ糖に分解されやすいでんぷんを多く含んでいるのが、ササシグレ、ササニシキという事になり、ササシグレは特に高アミロースなのです。
血糖値を気にする方にも消化がゆっくりでササシグレはいいそうです。

●食べ方・食べ分け
 一口目からインパクトのあるコシヒカリ系統とは違い、ササシグレは香りは穏やかで、噛んでいると後から美味しさが感じられます。
おにぎりや弁当に入れるとコシヒカリ系統より固くはなりやすいですが、すし飯にはもちろん、夏バテして食欲がない時はさっぱりしていて適していますので、あえてまだ残暑の厳しい時に向いています。

 炊きあがりは香りも良く、食味の優しさから箸が進みます。ササシグレに慣れると、コシヒカリ系統は重く感じてきます。
 いい事ばかり書いているので毎日のお米をササシグレにと言いたい所ですが、なんやかんや言っても山形でいえばつや姫や雪若丸など新しい品種が美味しい事は間違いありません。
 では他のお米とどう使い分けるの?という点ではモチモチさは弱いので酢飯や炒飯に向いています。
 また香りがいいので米麹や甘酒にしてもいいのですが自分で米麹を作るのはハードルが高いですね。ライスコロッケやライスサラダにするのも粘つきが出にくく向いています。

 寿司屋ではよくさっぱりしているササニシキを使いますが、それよりも美味しいササシグレを使う寿司屋もあるそうです。
奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんがササシグレを勧めて一部では話題となりました。

 離乳食にもブドウ糖に分解されやすく、消化がいいので、赤ちゃんの離乳食にするのにもモチモチしたお米より向いています。

●暮らしと藁
 コンバインで収穫しますと藁が細かく裁断され田んぼに残していきます。次の年の田植えの頃までに土に還るわけです。
 ですが昔は藁は日本の暮らしの中で一番活用されていた素材で、生活用品、農業資材としても使われ、藁なしには暮らしていけませんでした。

 ですが今では農業資材も藁の米俵を使う事があるわけもなく、ビニール、プラスチックやアルミなどのパイプなどになっていますし、農機具もいろいろ大型化しています。
 我が家は中山間地で大きい農機具も使い難いので家族総出で稲刈りをしています。藁も雑草除けや、鶏の寝床に使っています。

 衣食住すべてに使われる(使われていた)農作物というのは、たくさんの農作物がある中でもお米(藁、麹など)と柿(柿渋、柿の葉など)くらいで、農業の機械化、効率化の中で薄れていきました。

●神事と藁
 数年前より地元の親戚の神社より藁を分けて欲しいとの連絡がありました。黒川能という国の重要無形民俗文化財のある春日神社と、縁結びや修験の山としても有名な金峯神社からですが、どちらも1000年以上の歴史があります。
我が家が十八代目で400年近い歴史なんて霞んでしまいます。

 神事や注連縄に使う藁が手に入らないという事でした。もちろん神様を祀る所に使うのですからありがたく提供しましたが、それほどまでに縄を綯えるような裁断されていない藁が無くなっているのです。
 歴史ある神社の本殿などの注連縄のためにも杭掛け天日干しは止められませんね。

 日本人にとって原種に近い品種である消化のいいササシグレ、そして伝統的な暮らしや工芸にも大切な藁、お米を食べることを考え直す機会にしてもいいのではないでしょうか?

販売について
 量は精米の事もあり、通常は最低量は4㎏からで販売を致します。玄米は精米した白米と価格は変わりません。
販売は白米、玄米や五部搗きなどの精米加減は備考欄に書いてもらえれば対応しますが、特にコメントも無い場合は白米にして発送します。
白米8kgに玄米1kgという注文も可能です。

 白米がやはり味では一番ですが、栄養では玄米が一番です。玄米は消化は悪いので白米に5%玄米を入れるというのもいいと思います。

 量は送料が値上がりもした事もあり、お客様の送料負担を少しでも減らすため4㎏と9㎏を定番で出しますが、
送料内で目いっぱいの量が欲しいという声があるため、制限いっぱいの23㎏も用意しています。
 お米はこのササシグレと、定番のコシヒカリも同じ量でご用意します。杭掛け天日干しのコシヒカリも、最新の品種より美味しいと好評です。
我が家は杭掛け天日干しというとても手間のかかる工程があり、単一生産者による他の生産者との混ざりが無い事、なによりササシグレの稀少性と杭掛け天日干しによる生産効率の悪さがあり、割高であることをご理解くださいませ。
分からないことがあれば気軽にお問い合わせください。

長文最後まで読んでいただきありがとうございます。
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