農家をなぜしたいか、してるのか。
美味しい野菜やお米を育てて、食べていただきたい、というのはもちろんなのです。
が、田畑が好きだから、というところが一番かもしれません。
僕の両親は薬を使わずに農業をしています。
なので小さいころから作業することも当たり前でした。
つい数年前まで、農作業=家のやること、だったのがここ数年、自分の田畑を持たせてもらうようになって、作業が好きになりました。
美味しい野菜を作ることがぼくの喜びです。
そんな気持ちを大切に作物とも関わっています。
自然界なら落ちて腐っていく、実をつけて動物が来て食べて糞を落としそれが還っていって、また次の年に次世代の作物を育てる、という循環があります。が、田畑はそのくさっていくものを収穫したり、ついた実を収穫したります。
なので本来残るものが残らなかったり、それより多いものを求める(これは人間の都合なのですが)ので肥料を使うのだと思います。
僕は豆腐のおから、米ぬか、もみ殻を二週間発酵させて作ったぼかし肥料を使っています。
今、出回っている多くの野菜やお米は農薬を使っている場合が多いと思います。
それは、作物を病気や害虫、草から守るためです。
しかし、その農薬のもたらす健康的影響や環境への影響が大きいようなのです。
ぼくみたいな小規模での農業なら、農薬を使わない、という選択もあります。
僕はその、農薬を使わない選択をしています。
安心、優しさ、そして何よりも美味しさを目指して育てています。