山崎 喜春

山梨県 上野原市

山崎 喜春

 2016年に上野原市で開催された「キヌア栽培・就農セミナー」への参加が、スーパーフードと言われる雑穀キヌアとの出会いでした。市内に移り住み、しばらくして畑をお借りすることができ、本格的に栽培を始めたのは2019年。まだ栽培経験の短い、小さな生産者です。
 食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証「JGAP」(ジェー・ギャップ)をベースに、有機農産物の生産方法についての基準などを定めた国の規格「有機JAS(ジャス)」の認証を取得して栽培を進めています。
 有機JASでは、キヌアのような1年生植物は、播種・植え付け前2年以上、有機管理してきた圃場の収穫物が「有機農産物」と表示できるルールです。わずかな量ですが、今年初めて、この基準を満たしたキヌアをお届けできるようになりました。

わたしたちのこだわり

「有機JAS」

「有機JAS」

「有機JAS」は、有機農産物の生産方法についての基準などを定めた国の規格です。どのような圃場管理、栽培管理をしているかなどを、各種の記録に残すのも日々の仕事になります。
 圃場では9月、マメ科のヘアリーベッチなど緑肥植物を栽培する時期に入りました。有機JASでは化学肥料や農薬は使用しないのが原則。マメ科の植物は、根粒菌と共生し、根粒菌は、空中の窒素を固定する能力があるそうで、すきこむことで地力をつけるのに役立ちます。発芽したばかりのヘアリーベッチはひ弱に見えますが、優れた力を持っています。

「JGAP」

「JGAP」

「JGAP」は、「日本の 良い 農業の やり方」と訳されています。農場運営、食品安全、環境保全、労働安全、人権・福祉の各項目について、適切な農場管理のあり方が、「管理点と適合基準」という文書にまとめられています。農業未経験のスタートでしたので、「そういうものがあるなら、やってみよう」と考えました。
 たくさんある「管理点」ですが、そのなかには「環境保全に対する方針に基づく活動」という項目もあります。環境と生物多様性にどのような貢献ができるか。今年は畑のわきでキカラシを育ててみました。ミツバチの小さな蜜集めの場になったでしょうか。
 花の時期は終わりましたが、来季はどんな花を育てるか考え中です。

山梨県の新ブランド「おいしい未来へ やまなし」

山梨県の新ブランド「おいしい未来へ やまなし」

 山梨県は「おいしい未来へ やまなし」のキャッチフレーズで、富士山をあしらった図柄のロゴマークを展開しています。「おいしさの先を行くやまなしの農業」を発信するのがめざすところとか。先進的で特徴ある取り組みとして、有機JASやGAPなどに沿って生産された農産物も対象に含まれていますので、わたしも商品パッケージの左上のところに表示しました。

中山間地の畑から

中山間地の畑から

 お借りしているのは、中山間地の段々畑。長い間、地域の方が、それぞれの区画を維持管理してこられました。昨年「使うなら、あけてあげるよ」と、声をかけていただき、管理する農地が広がりました。高齢化の課題は身近に感じますが、62歳のわたしは、ここではまだ「若い」世代とか。大きな病気をしなければ、もうしばらく、耕作は続けられそうです。「有機」の畑を残すショートリリーフの役目が果たせれば幸いなことです。

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