りんごの落葉が増えています🍎
2026/07/16
最近、園地ではりんごの落葉が目立つようになってきました。
葉を見ると、かっぱん病や斑点落葉病と思われる症状が広がり、それに伴って葉が落ちています。

りんごは病害虫に弱い果樹で、特に病気は高温多湿になる梅雨時期から一気に広がる傾向があるようです。
この地域では、JAから毎年防除暦(防除基準)が示されており、それに沿って栽培すると、1シーズンで20回前後の防除を行うのが一般的。私は有機栽培にこだわっているため、そのような一般的な農薬は使用していません。

普段はEM菌などの微生物資材を活用し、病気だけを抑え込むのではなく、樹そのものを元気に育て、病気になりにくい環境をつくることを大切にしています。
そのために特に意識しているのが、日当たりと風通しです。

以前のブログでもご紹介しましたが、3列並んでいたりんごの樹の中央1列を伐採したり、枝と枝の間に空間をつくる剪定を行ったりして、園地全体の環境改善に取り組んできました。
それでも今年は病気の勢いが強く、有機JASで使用が認められている**ボルドー412(銅剤)**を本日も散布しましたが、なかなか勢いを止めることができません。

ただ、園内を見渡すと、樹によって病気の進み方には大きな違いがあります。
昨年の病気の影響で樹勢が落ちてしまった樹は葉がどんどん落ちてしまう一方で、新梢が勢いよく伸びている元気な樹は、病気の影響も比較的少なく抑えられています。

同じ園地で、同じように管理していても、これだけ差が出るのを見ると、有機栽培では病気だけを見るのではなく、「どうすれば樹が元気になるのか」を周りの状況など良く観察して考えることがとても大切なのだと改めて感じます。

興味深いことに、樹の周りに生えている草にも違いがあります。
元気な樹の周りにはシロツメクサが多く見られます。
シロツメクサはマメ科の植物で、根粒菌と共生し、空気中の窒素を土壌へ供給してくれる働きがあります。

一方で、樹勢の弱い場所ではギシギシが多く見られます。
ギシギシは「畑の暴力団」と呼ばれることもある植物で(笑)、酸性気味の土壌や土壌環境が乱れた場所でよく見られる草です。

同じ園内ですが土壌環境が異なる可能性もあり、樹勢に何らかの関係があるのではないかと感じています。
来年に向けてシロツメクサの種を蒔くなど改善していきたいと考えています。

もちろん、まだ今年を諦めたわけではありません。
自然を相手にしていると、思い通りにならないことばかりですが、なんとか秋まで葉を残し、おいしいりんごを収穫して皆さまへお届けできるよう、最後まで管理を続けていきます。

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